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《学校の部活動の問題について》
昨年末、文科省が学校の部活動の地域移行について、「学校における働き方改革に関する緊急対策」の中で言及しました。遅きに失する感はあるものの、やっと動き始めたことには一定の評価をしたいですね。じゃあ、そもそも部活動の何が問題か、整理しましょう。
問題①
とにかく教員の負担が大きい。放課後、休日も本来の業務以外に多くの時間を割かれる。
問題②
そもそも専門でない競技でも、校務分掌の一つとして強制的に顧問をさせられる。
問題③
なので、結果本来の業務であるクラスの子供の指導や教材研究の時間がとれず、サービス残業したり家に持ち帰って仕事をするようになる。
つまり、今の学校は超ブラックな職場なのです。体調を崩したり、病気になって長期に休む教員があとをたちません。ならば昨今の働き方改革の追い風をうけて、即刻部活を学校から切り離して地域の社会体育に移管しましょうよ、となるのですが、現実はムズカシイ壁が立ちはだかっています。
壁①
そもそも教員が指導するのが当たり前だという考えが、学校にも保護者にもあった。特に保護者にその意識が強い、というか教員の仕事がわかっていない。
壁②
そもそも部活動が大好きでそれをしたいがために教員になった体育会系の熱血漢が意外と多い。まあ、それは無視していいのだが。
壁③
都市部ならまだしも地方では、地域移管といっても受け皿(組織、指導者)がない。
子供にとってもいいと思いますよ。まず、部活動に必ず所属しなければならないという、ストレスがなくなるでしょうし、学校によっては合同チームができて、学校の壁を取り払ったボーダーレスで自由な取り組みが可能になるでしょう。放課後は各自自由な自分だけの時間にできる。
まあなんであれやっと腰の重い文科省がアドバルーンは上げたんです。できない理由を議論する前にとにかく動き出すことが肝要です。動きながら少しずつ課題をクリアしていけばいいです。『イシューからはじめよ』ですね。“これまでやってきた慣例だから”とかいう前例踏襲主義の思考停止をやめて、学校を本来の、教員にとっても子供にとってもやりがいのある、楽しい場所にもどしましょう!
学校の業務に関しては、もっといろいろ改善すべき課題があります。これもシリーズで記事にしたいなと思ってます。
以上です。。。